2022.10.14更新
▶︎ シンポジウム開催報告とお礼
2022年電気化学秋季大会 材料電気化学シンポジウムは9月8日(木)〜9日(金)の二日間にわたって神奈川大学みなとみらいキャンパス(横浜市)で対面開催され、盛況のうちに終了しました。おかげさまで計27件の講演発表があり、活発な質疑応答が行われました。ご発表・ご参加された皆様に厚くお礼申し上げます。また、材料電気化学シンポジウムの企画を採択していただいた電気化学会の皆様、シンポジウムの開催にご尽力いただいた関係各位に心からお礼申し上げます。
この材料電気化学シンポジウムにおける出会いが、皆様の電気化学研究のさらなる発展に繋がりますことを!
2022.9.22更新
▶︎ 優秀学生講演賞の受賞者について
2022年電気化学秋季大会 材料電気化学シンポジウムにおいて優秀学生講演賞に多数のご応募をいただき、大変ありがとうございました。各講演発表について最低5名の審査員が審査を行い、選考委員会で審査結果をとりまとめて慎重に審議しました結果、以下の4名の方が優秀学生講演賞を受賞されましたので、ここに発表いたします。受賞者のみなさま、おめでとうございます!
2022年電気化学秋季大会「材料電気化学が拓く金属・半導体の技術革新」シンポジウム
優秀学生講演賞受賞者(五十音順)
國毋 優香(工学院大学 大学院工学研究科)
講演題目:バイポーラ電気化学を用いたヤヌス型チタン基複合材料の創製
西 直樹(東京理科大学 大学院理学研究科)
講演題目:粒径約1nm白金ナノクラスターの高収率合成法の確立と酸素還元活性の評価
宮本 和哉(北海道大学 大学院工学院)
講演題目:非水系溶液を用いたポーラスアルミナの超高速電解剥離
村上 勇樹(京都大学 大学院工学研究科)
講演題目:エマルジョンを電解液に用いたミディアムエントロピー合金電析
ー優秀学生講演賞についてー
2022年電気化学秋季大会「材料電気化学が拓く金属・半導体の技術革新」シンポジウムでは、学生の研究発表を奨励する活動の一環として「優秀学生講演賞」を設けました。この賞は、2022年電気化学秋季大会の口頭発表申込み時にエントリーした学生の中から選考を行って授与するものです(なお、これまでに電気化学会の春季および秋季大会で受賞経験の無い学生を対象としております)。
2022年 電気化学秋季大会(大会HPはこちらをクリック)
日時:2022年9月8日(木)〜9日(金)
会場:神奈川大学 みなとみらいキャンパス
シンポジウム名:材料電気化学が拓く金属・半導体の技術革新
特別講演(2件):
○超濃厚電解液を活用した電析・電気めっき 邑瀬 邦明 先生(京大院工・教授)
○熱力学に立脚した酸化物形成のための水溶液電気化学プロセス設計 伊﨑 昌伸 先生(豊橋技科大・教授)
おかげさまで、一般・学生講演25件の発表申込をいただきました。関係者の皆様に厚くお礼申し上げます。プログラムはこちらの大会HPからご確認ください。
講演申込締切:2022年6月21日(火)
講演要旨提出締切:2022年8月5日(金)
参加申込締切:【早期参加登録】2022年8月9日(火)、【通常参加登録】8月31日(水)、【直前参加登録】9月9日(金)
※早期参加登録は割引価格でございますので、お早めにお申し込みください。
リードオーガナイザーより、シンポジウム趣旨のご紹介と参加のお誘い
材料工学の世界では、電気化学が幅広く用いられております。金属の製錬は電気化学的な還元プロセスです。めっきや陽極酸化に代表される表面処理は、材料の製品化にあたって無くてはならない技術です。燃料電池やリチウムイオン電池の電極材料、CO2の回収や還元、安心・安全な生体材料の開発など、最先端の材料工学にも電気化学が活躍しています。
これらの科学技術が発展するためには関連する研究領域の相互理解が極めて重要ですが、近年のテクノロジーの高度化により、ともすればお互いの接点が遠ざかりつつあるようにも思われます。製錬と表面処理を一貫して考えれば、より優れた材料設計が可能になるかもしれません。電気化学と計算科学の融合によって表面に生じる電気化学反応の真の理解が達成できるかもしれません。電極材料の表面のみならず内部組織を深く考察することによって革新的な電気化学プロセスが生み出せるかもしれません。材料設計とリサイクルプロセスのリンクにより、高度なリサイクル性をもつ材料が開発できるかもしれません。
私どもは、電気化学に基づいた材料工学の研究者や関連する学問・技術に興味のある皆様に「材料電気化学」シンポジウムの場を提供し、この分野の学問・技術の発展に挑みたく存じます。合わせて、今後の基礎的な勉強会や継続的なシンポジウムの開催により、「材料電気化学」の輪を広げ、この輪が世界をリードする研究領域として発展することを目指します。
初めてのシンポジウム開催となる2022年秋季大会では、材料電気化学の分野で世界をリードする研究を行っている豊橋技術科学大学の伊﨑昌伸先生および京都大学の邑瀬邦明先生に特別講演を依頼し、ご快諾いだきました。また、学生の発表者を対象とした優秀講演賞の表彰を行います。
皆様の講演申込やご参加を心からお待ち申し上げております。
シンポジウムの主な研究対象分野
金属や半導体材料の製錬・製造、表面処理プロセス、複合材料化、電極材料創製、生体材料、リサイクルプロセス、計算科学、組織制御と表面科学の融合などがシンポジウムの主な対象となりますが、これらに限らず、電気化学と材料工学に関する研究発表を歓迎いたします。
シンポジウムリードオーガナイザー(企画代表)
・菊地 竜也(北大院工)
シンポジウムオーガナイザー(企画幹事)
・阿相 英孝(工学院大先進工)
・川喜多 仁(物質・材料研究機構)
・土谷 博昭(阪大院工)
・夏井 俊悟(東北大多元研)
・深見 一弘(京大院工)
・星 芳直 (名工大)
・松島 永佳(北大院工)
・安田 幸司(京大院工)
・柳下 崇 (都立大都市環境)